おはようございます。
昨日は午前中はお茶の稽古。と言っても、昨日は風炉と炉の入れ替え作業。
炉と風炉では炭の大きさなども違い、その入れ替えや茶室、水屋のお掃除、灰をふるったり、屑炭を洗って干したり・・・・
午後は、社中の方お二人と映画にご一緒してきました。
昨年より、本屋さんで見つけて、読んでとても共感した「日日是好日」という映画。
先日亡くなった樹木希林さんと共に黒木華さんや多部未華子さんが出演されています。
映画の後半では、希林さんのセリフひとつひとつが心に染み入ってきます。
お茶を通して人生を見る。人生を通してお茶を学ぶ。お茶を学ぶことで、生き方を学ぶ。
そんな内容です。
日々、私がお茶の先生から見聞きしていることもたくさん出てきました。私が以前、注意されていたことなども・・・・
私がお茶を続けている理由は、お茶の先生をしていた祖母を懐かしむことのみならず、心を磨く鍛錬だと思っているからです。
たとえば、
毎年、毎年、その時期に出てくるお道具。生きていたからこそ、またこうしてこのお道具を眺めることが出来た、こうしてその道具を拝見することによって、こういう時間が持てているという事に感謝するということ。
また、道具を拝見するときに、扱いの仕方を身に着けるのですが、先生曰く、「道具をきちんと扱える人は、人も大事に扱う」という、大事なものを大事に扱う術を知るということ。
頭だけではなく、視覚、嗅覚など感じられるすべての五感を使って、身体で覚えるということ。
自分でするお点前だけが学びではなく、人のお点前を見ることによって、学びを持つ
こと。
書いているときりがなく、たとえば、おもてなしの心や、人を思いやる心、前後の方への気遣い、亭主や正客としての心構えや言葉使い、所作、茶室での振る舞いが社会でも通用するものであるという事など幾つになっても、何年通っても気づきがあります。
昨日のKBCシネマは補助席も多数出るほどの混みようでした。レディースデーという事も大きいかもしれませんが、それだけ、人気ある映画です。
お茶をなさっている方はもちろんですが、そうでない方にもお茶の魅力を少しでも知っていただければ、そこについて語れる仲間が増えることは大歓迎です。
大野城イオンモールの映画館でも上映しているとのことです。
じんわりと感動する映画、お薦めです。
写真はホームページよりお借りしました。